南西フランスからボンジュール 

耳の聞こえないルシル塚本夏子が、聞こえる世界と聞こえない世界の境界線を溶かす挑戦をつづります。

夜間にガソリンを求めてセルフスタンドへ

10月に入り、コロナ禍、戦争、ときたら今度はガソリン不足??
と嘆きたくなるような事態が続いています。
8、9日の週末あたりから、ガソリンスタンドには長蛇の列が見られるようになり、もう少し落ち着いてからでもいいかと思っていたら、11日は日中でもセルフのスタンドを持っている近所のスーパーの駐車場を大きくまたぐように、二つの方面からの長い車列ができている信じられない光景を目撃し唖然としました!


水曜日は遠方まで車で行く予定があるのですが、満タンにして行きたくても、スタンド前の長い車列を覚悟していかねばならないのでとりあえず諦め、帰りは出先の近くで入れて帰ろうとしたら、そこも信じられないくらいの車列ができていたので、寄り道をしないで帰りました。
気のせいか、いつもよりも周りの車のスピードがゆっくりです。高速を出て我が街に戻ってきた瞬間、ついガッツポーズが!
何の問題もなく、無事に帰れて本当によかった。ガソリン補給が即座にできないかもしれないということがこれほど不安にさせるとは。

近所のスーパーは、長い車列が一般のお客さんの迷惑になると判断したのでしょう。
夜にセルフスタンドに行こうとしたら、
「夜間20時から早朝7時のみセルフスタンドを営業。30ユーロの上限付きの給油を」との張り紙がしてありました。

その夜子供たちを寝かしつけた後、長期戦を覚悟し、
時間潰しになる本と、飲み物、少し食べ物もバックに入れて、スタンドを目指すことに。夜の22時近く。そんな時間にガソリンを求めて車で向かっている自分が少し滑稽で。

広い駐車場の端っこまで車列ができていましたが、30ユーロの上限があるせいか、思っていた以上に回転率がスムーズで、15分ほどで、スタンド内のポンプがある付近まで進むことができました。

あら、思っていたより早かったじゃないの。
でもここで安心していられないのがフランス。ようやく自分の番になった時、セルフの機械をチェックしたら自分のガソリンが完売していた・・・なんてことがあるんじゃないのかと、給油が終わり、支払いが終わるまでは気が気でありません。


運よく、ちゃんとハイオクは残っており、30ユーロ分給油し、ひとまず安心。
早朝また向かうと、ガラガラでした。残りの6リッター分を給油し、なんとか満タンに。
私の給油所では1リットル1,689ユーロ(241円)でした。
ガソリンを満たし私の心もようやく満たされ・・。

このガソリン不足はトータルエネルギー社、エッソ社の社員による賃金引き上げを求めるストライキが発端ですが、これが長引くといろんな足に影響が出てきそうです。
もうすぐ始まる秋休みの遠出にも影響が出てきそうだし、
遠方まで通っている子供たちの習い事も、通えない家族が出てくることが予測されるため、オンライン授業になる可能性も出てきています。
満タンにして少し安心ですが、今後の展開が見えないため、できるだけ足を自転車に変えて、必要以上に車に手をつけずにしておいた方がよさそうです。