南西フランスからボンジュール 

耳の聞こえないルシル塚本夏子が、聞こえる世界と聞こえない世界の境界線を溶かす挑戦をつづります。

フランス人のマダムたちに書道アトリエ開催

金曜日の夜、トゥールーズのろう協会の建物を借りて、
書道アトリエを開催しました。
参加者は、フランス人の耳の聞こえないマダムたち。
年齢は、40代から70代くらいでしょうか。

息子たちを日本語補習授業校に通わせているので、
書道の授業の時に、先生のアシスタントとして、お手伝いさせていただいたことはありましたが、自分で企画をしてアトリエを開いたのは初めてでした。

手前味噌なんですが、私は書道が得意です。笑
5歳の頃から始めて高校卒業まで地域の書道教室に通い、賞を何度か受賞したこともあります。高校卒業と共に、大学入学のため東京に引っ越したので、途中でやめてしまいました。

手はじめに、日本語の簡単な説明、
それぞれの書道用具の名前をローマ字で黒板に書きます。
それぞれの受講生たちに、自己紹介をしてもらいました。

昔中国を何度か旅行して、現地で書道を習ったという熟年マダムは、大切に保管してあった自分の筆を持ってきて見せてくださいました。

私の持ってきた半紙を珍しそうに眺め、「これは米から作られているのか」
「触った感触が面白い」
墨汁の匂いを嗅ぎ、「これは腐っているのではないか」
「墨汁や半紙はどこで買えるのか」
などなど受講生の反応が面白い。

受講生たちのフランス人名を日本語のカタカナに変えてあげると
みんなの目がキラキラと輝きました!!

横書き、縦書き、止める、はねる、など基本の筆の動きを掴んでもらった後に、
それぞれの好きな言葉を選んでもらって、お手本を書いてあげました。
フランス人マダムたち、カタカナか漢字かもかなり考えて、言葉を選んでました。

マダムG 「水」
マダムF 「竜」
マダムL 「生命の木」

マダムA 「心強く」

最後には記念写真をパチリ。