南西フランスからボンジュール 

耳の聞こえないルシル塚本夏子が、聞こえる世界と聞こえない世界の境界線を溶かす挑戦をつづります。

フランスのあわただしい朝

耳の聞こえない私は、地域の聞こえる子供の通う幼稚園や小学校に在籍していましたが、
近所の公園などに集合して集団登校する「通学団」というものがあって、小さい子から高学年までみんなで一緒に15分かけて徒歩登校していました。小学6年でリーダーになると腕に腕章をつけて先頭を歩くので、チョッピリ誇らしい気分で、下級生たちを率いて登校したなぁ・・。

所変われば、通学方法も変わる、と。
息子たちの通うフランスの学校では、親が子供達が小学校を卒業するまで、保護者が学校へ送り迎えするので、8時20分から8時30分までの10分間の開門タイムは、校門付近は、あふれんばかりのパパ、ママたち、子供達の行き来でごった返します・・。
校門の前の道路にはパトカーが停車し、事故を防ごうという観点から、最寄りの駐車場は送迎時間は駐車禁止区域になっています。

そんなわけでちょっと離れたところに車を停め、次男を抱っこし、長男を横に、校門まで走り抜ける。長男を校門脇で送り届けた後、少し離れた次男の幼稚園まで、ダッシュ。
先生に挨拶をして教室の中まで次男を送り届け、立ち去ります。
10月になり、一気に気温が下がったフランス。
朝の冷気を肌に感じながら、駆け抜けるのはなかなか気持ち良いですが、
ちょっと遅れた時など、迫り来る閉門時間に焦る焦る・・。

よく見かけるのは、子供を後ろに乗せたトレーラーを接続するタイプ。

後ろだけかと思っていたら、前にもありました!↓

おお!かっこいいなーと思い、調べてみたけれど、結構なお値段ですねぇ。


f:id:sourdfrance:20211014183940j:plain後から夫から「これ、僕の同僚の自転車だよ」
とショートメールでツッコミがありました。笑
自転車をこぐ人ではなく、箱の中に入ってみたい・・。
どんな世界が見えるんだろう。

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また、帰り際には無事に子供を送り届けたお父さんが、朝のひと仕事終えたぞーと言わんばかりのすがすがしい表情で、悠然とルンバのような乗り物に乗って、目前を駆け抜けて行きました。ちょっと惚れ惚れしました・・・。

 

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Monocycle électrique (équitation roue électrique) – classement – avis – forum – Emm-mechatronics

この電動一輪車もよく見かけ、乗ってみたい衝動に駆られます。