南西フランスからボンジュール 

耳の聞こえないルシル塚本夏子が、聞こえる世界と聞こえない世界の境界線を溶かす挑戦をつづります。

職業インタビュー

 

先週金曜日は、将来のキャリアプランや職業選択を学ぶゼミナールで出された課題のため自分の興味のある職業に従事している人とアポイントを取って、インタビューしてきました。

聞こえない人へのバリアフリーの取り組みに興味があるので、美術館での手話ガイドを行っているジュリエットさんに取材の依頼をおこなったところ、快く引き受けてくださって、美術館での手話ガイドの見学もさせていただきました。

取材の日は、9歳から11歳までの聞こえない子供たちと聞こえる子ども達のグループの美術鑑賞の日で、ジュリエットさんが手話通訳者同伴で美術館の案内をしているところをビデオに収録させてもらいました。

子供たちにどうやって質問を投げかけ、興味を引き出していくのか。どうやって自分の言葉での発言を促していくのか。ただ展示されている作品を眺めるだけで終わる鑑賞ではなく、対話を重視させている様子が印象的でした。

40分×2グループの案内の後の取材だったにもかかわらず、

「近くのカフェに座ってゆっくりやりましょう」と応じてくださり、

私の沢山の質問にもエネルギッシュに答えていただきました。

ジュリエットさんの存在感に圧倒されながら、素晴らしい体験をさせていただいたことに感謝し、まだまだ学ぶことが多いなと感じながら帰路につきました。